突然のお別れ…
今日は、従兄弟のお葬式でした。
三日前(火曜)の夕方に、訃報を聞き…
突然の報せにただ驚くばかり…と、共に、死因に腹立ちを覚え、慌てて駆けつけたその夜は遺体を前にしても涙はありませんでした。
死因は、自身の病気と借金を苦にした自殺でした。
後に遺された家族の事を思うと、「何故?自分だけ死んで楽になって…遺された家族はこの先、救えなかったと苦しむのでは…」と故人を責める気持ちばかりが沸き上がり…素直に冥福を祈ることが出来ない自分が居ました。
お通夜に同席した叔母が、穏やかに言いました。
「死んだ人を責めても、どうしようもないよ。
彼は身体以上に心の病だったんだよ…
心の闇は端からは伺い知れない…
神が決めた彼の天命なんだから、我々がしなくてはいけないのは、遺された家族の心のケアだよ」…と。
その言葉を聴いて、故人を責める気持ちがフッと和らぎ、
「そうだな…そのとおりだな…」と思いました。
亡くなった従兄弟は、私の父方の次女姉と四女姉の娘と息子という、血縁関係の濃い間柄で結婚し、私にとってはどちらも幼い頃から親しく付き合っていた、「いとこ」でした。
故人の母親、兄弟は遠くブラジルに在住の為、報せを受けて駆けつけるのに丸二日間かかりました。
八十五歳になる叔母がどんな気持ちで二日間の旅路を駆けつけてきたのか…
ワタシが、学生の頃、よくドライブに連れて行ってくれ、タコスが大好きであちこち一緒に食べに行ったりしたこと…
幼い頃からの思い出が走馬灯の様に駆け巡り…
告別式での焼香の順番がまわって来た時…
自分自身驚く程に、嗚咽を漏らし号泣してしまいました。
こんな悲しい別れ方は嫌だ!!
と、強く思いました。
例え、天命であっても自らの命を粗末にすることはあってはならない…ことだと思います。
故人は果たして、死をもって楽になれたのか?
哀しみにくれる家族をどのように見ているのだろう…
この三日間、スゴく青空だったのに…ワタシの心は晴れないままでした。
生前、お世話になったお礼を何度も心の中で唱え、故人のご冥福を祈りました。